彼の描く世界



あの人は、
あたしに
あの絵とアメを残してくれた。


お互いの名前さえも知らなかった。


でも、あんなに純粋に人を好きになることは
これからのあたしの一生のうちにはないだろう。


あれから、あの人と会うことはなかったけれど
あの日々はあたしの宝物。


あたしはそれを捨てたりしない。