【完】空とキミ ‐十朱 朔也‐



…ほんとはずっと。

マコが△△市に住んでるって聞いた時から、「運命かもしれない」と思ってた。


…いや、あの時はまだ「運命だなんて思いたくない」だったかな。

だけどそれでも、ずっと「何か」を感じてた。




「受かったら、一緒にコーヒー飲みながらケーキを食べよう」

「…っ…うん!一緒にお祝いしよっ!
ケーキいっぱい食べたいから、絶対受かってね!!」


嬉しそうに笑うマコ。

それを見て、ふっと小さく笑みを浮かべる。






「俺は絶対落ちないよ。絶対に、ね」








end