「んっ……」


いつもの帰り道。


一週間前だったら、一人で帰っていた道も今は


渉くんと歩いてる。


それだけで幸せ。


別れの際は深いキスをする。



「ぷはぁ……渉くんっ」


相変わらず息の仕方は難しくて苦戦するけど

渉くんの甘いキスがトロけるくらい好き。


「結夏……可愛い……」


その言葉で、熱くなっていた顔が更に熱くなる。


「わっ渉くん……」


恥ずかしくて、俯くあたしをよそに、額にキスをする渉くん。


「…じゃあ、また明日ね?」


渉くんはあたしの顔を覗き込むとにこりと笑った。