<健人side>
あ”~~うっぜぇ!!!!!!!
買い物すらできねぇじゃねぇか!!
無視しても全然へこたれないどころかどんどん人数増えてる気が…
「悪いな、やっぱ1人でくればよかった」
コイツ、ただでさえ体小さいのに悪いことしたよな。
「大丈夫大丈夫!気にすんなって!早くここ抜けて買い物行こうぜ?」
以外に平気そうに返事が返ってきて内心ちょいビックリ。
「…小暮? 大丈夫か?」
「あっ、悪りぃ。だな、さっさと行くか!」
なんとか人混みを抜け出して近くのスーパーに到着。
てきとーに買い物済ませて材料調達成功!

<婀也side>
なんとか買い物を済ませ、寮に帰ってきました!!
どうやら小暮は私の好きなオムライスを作ってくれるようで…料理くらいなら私でも出来るから手伝おうか?って聞いたら『いや、ぃちよお前の歓迎会だから』ってさ!
以外に律儀な小暮君でした♪
キッチンにいる小暮は手際よく2人分のオムライスを作っています!
ホントに上手くて、、私よりうまいかも…!なんかこーゆーの才色兼備?って言うんだっけ?なんでも出来てしまう小暮が腹立たしい…!!!
「竹内~」
「はぃ?」
「出来た テーブルに運んで!」
もう出来たの!?キッチンをのぞきこむとそこにはオムライスの他にパスタ、お手製ピザ、サラダとさっき私が好きって言ってた料理がずらりずらりと…
「す、凄い…」
運びもしないで固まってしまった私に
「何が?料理できるって言ったじゃん」
いやいや、そーゆーんじゃなくて!!
「そ、そっか、、」
とまだ半信半疑でテーブルに料理を運んで
「「いただきまーす!」」
いざ健人の料理を食べると…
「なにこれっ!? 激うま♪」
もぉほっぺ落ちちゃうくらいにおいしいんだこれが!♪
「大げさすぎるだろ…」
小暮にそー言われたのも無視して無我夢中で完食しました!おいしかったぁ!
「ごちそーさま!!」
「ぁ、うん。 なんかお前ホント声高けぇし女みてぇだ」
「え”っ!」
だからビビるからそーゆーこと言わないでって~!いつか言うつもりですから!
「ち、ちがうよ…?」
気色の悪い声でなんとかごまかす。
「ま、だよな! ぁ、先風呂入れば?」
ふぅ、よかった。
「ぁ、じゃあ先に入るわっ」
逃げるように風呂にむかって安堵のため息。
今の生活でホントにゆっくり出来るのは風呂とトイレぐらいなんだよねぇ…はぁ悲しい現実だ。
ゆったりと風呂につかってると、小暮の声が聞こえてきた!
「風呂どーだー?」
「ぁ、いい湯加減です…。」
普通にちょうどいいけど?
「そか。よかったよかった! あ、そーいえばそこんとこのタイル外れてるから気を付け…」
ガチャっ…
言い終わらないうちに風呂のドアが開いて………!?
「ぃ、、、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
思わず叫んでいた!
なんで何にも言わないで開けられるの!? 信じられない!!
私の目の前には驚きすぎて何も言えずぽかんと口を開けた小暮が…
何で!? そっちが急に開けてきたんでしょっ!!
ん?ちょい待ち。 私の今の状況をよく考えて?
ここは男子校の寮。私は女。小暮にとっては男が入ってるんだからいちいちドアを開ける事を確認するはずが無い!!
………あわわわ…