始まってみると、緊張は無くなっていき、早くしてほしいな何て身勝手に思っていた。 長々しい話に少しうんざりしながら終わるのを待った。 話の途中に言われたのは、“最後の入学生”この事実。 この学校は私達が卒業すると同時に無くなってしまうのだ。 校舎は引き継がれるだけど、学校自体としては全くもって変わってしまうのだと聞いていた。 私達にとって辛く厳しいことだ。 この学年で終わりなんだと。 誰もが実感させられていた。