「 ・・・澪? 」 嘘だ、って震える手を 結花ちゃんが掴んで どうしたの?って 心配そうに顔を覗き込まれた。 「 ──────────・・好きな人 」 もうそれ以上は声にならなくて 結花ちゃんは私の背中を優しく 擦りながら”とりあえず、座ろう”と 空いていた席へ腰を下ろした。