私の手を包み込む大きな手に どうしようもないくらいに 愛しさを感じて、 それと同時に心臓が壊れるくらい 速く動いて。 「 ・・・おいで、澪 」 さっきまで、偉そうだった先生が 優しく笑って、私を引き寄せた。 「 ・・・・わっ 」 バランスを崩した私は 座った先生の首に腕を回して ・・・なんだか、変な体制になってしまった。 「 ここ、座って 」 「 え、でも・・・ 」 「 いいから、座れ 」 耳元で響く先生の声に 困惑しながらも従って 私は先生の膝の上に座った。