一番上に詰まれたあの小説を見つけて ズキン、と胸が痛んだ。 「 ・・・・先生 」 「 なに? 」 好きな人が、先生。 「 ・・・・高坂? 」 ただそれだけなのに 周りから軽蔑されて バカにされて。 読みながらそれを怖い、と 思った私はきっと小説の 主人公よりも弱い。 好きなだけで、なんの 覚悟だってできてない。 そんな私が、こんなところで 先生と2人で居ていいの・・・?