人のいない校舎内を一人 歩きながら、たまに ポケットに手を入れて 鍵に触れるたびに、 頬を緩ませていた。 たとえばこれが、 私の描いた夢の中でも きっと私は起きてから 先生を探しに行く。 先生だ、と分かっていても きっと、私は─────────・・