先生、 恋を教えてくれてありがとう。 幸せをくれてありがとう。 「 ──────────・・大好き 」 「 ・・・・当たり前 」 誰も居ない校舎の、 使われていないその部屋。 誘うように少しだけ開いた ドアの隙間からは 先生の大好きな本の匂い。 つられて足を向ける私は もうずっと前に、 きっと最初に会ったときから 先生の罠にはまってた。