先生の足音が響いて 近づいてきてるのは分かってた。 一歩、また一歩と 先生がこっちに来て 内心はもう焦りすぎて パニック状態だった。 止めないと、止めないと・・ ─────────────グイッ 「 ─────────澪 」 「 ・・・・・ッふぇ・・・ 」 目の前で止まった先生の足音。 顔を上げない私の耳に聞こえた 小さな舌打ち。 腕を引っ張られて それでも顔を上げないでいたら 今度は抱き上げられて 窓の縁に座らせられた。