「 ・・・直斗 」




呟きは響くことなく消えて
私は再度、窓の外に目を向けた。




しばらくは呼べないなぁ・・・
せっかく、慣れたのに・・・




集会をサボったのは初めてで
きっと結花ちゃんが心配してるだろうな、って
そんなことを思ったって
今更行こうとも思えなくて。




盛大に溜息を吐き出した。




「 幸せ逃げるぞ、サボり魔 」


「 わっ!!! 」


「 ・・・何してんだよ 」




呆れたような声とその目に
肩の力が一気に抜けて、




「 ・・・・・ 」




黙り込んでしまった。
お腹が痛い、とか頭が痛い、とか
探せば理由なんてたくさんあるのに
何か言わないとって考えれば
考えるほど、・・・寂しさが増していく。