「 ・・・・っなお? 」
車の鍵を開けて、押し込むように
私を車に乗らせて、先生も乗ろうと
運転席のドアを開けた。
「 ナオちゃん、何で逃げるの? 」
ガチャッ、と開いたのは後部座席のドアで。
さっきの可愛い女の子が微笑んでいた。
明るい茶色、・・・金髪に近いその髪が
よく似合う女の子だった。
結花ちゃんみたいな短いワンピースを
着こなして、車に乗り込んで・・・
その長い足を組んだ。
「 ・・・降りろ 」
「 ナオちゃん、この子はなに? 」
「 いいから、降りろ 」
さっきまでの先生が嘘みたいに
すごく不機嫌な先生の声と表情に
場の空気は確実に冷えているのに
彼女は何も知らない、と言った感じで
何怒ってるの、と笑って首を傾げた。

