俺様教師の甘い罠





夏休み1日目。
目が覚めたのはいつもより
少し遅い7時30分。




「 ・・・・ふぁ・・ ]




小さな欠伸を零しながら
ゆっくり準備を始める。
目が覚めたらまず連絡しろ、って
帰り際に言われたのを思い出して
歯を磨きながらメールをした。




そう言えば、先生を好きになってから
学校に行くのが苦じゃなくなってる。




メールを受信した携帯が震えだして
ただそれだけのことなのに
嬉しさに頬が緩んでしまう。
先生の力はすごい。




『 ゆっくり来い。
  気をつけろよ 』




ただそれだけなのに、絵文字も何も
他にはないのに。




どうしてこんなに嬉しいんだろう。




たくさんの絵文字と一緒に
少しカラフルなメールを送って
準備を終えて家を出たのは9時前だった。