「 ────────俺に会いに学校来る? 」 再度歩き出した先生の背中を しばらく眺めたあと、 小走りで先生の背中を追いかけた。 「 ・・・っいいんですか? 」 「 別に。お前は特別数学ができないし 期末だって赤点だっただろ 」 「 ・・・・ 」 先生は数学担当で、もちろん 前日も出そうなところは時間をかけて 教えてくれていた。 ・・・・・あと1問、だったんだけどな、と 目を泳がせれば、先生はふっ、と笑って 私の手を掴んで、引っ張った。