なんだ、私が先生の名前を 知らないことを怒ってるのか、と 内心1人納得しながら 怒って顔を歪めた先生の 頬にそっと手を添える。 「 ─────────直斗? 」 「 ・・・・・っ 」 先生は途端に驚いた顔をして そっと私から目を逸らして 頬に添えた私の手を掴む。 「 何でもっと早く呼ばねーの 」 「 ・・・・下の名前なんて恥ずかしくて 」 「 あー・・・もう、何それ 」 指を絡められて、強く握られる。 手の甲に先生の唇が触れて 再度、私は押し倒された。