―昼休み


「心田愛希ぃ!」


あの出来事から、転校生が俺にまとわりついてくる。

…ウザい。あっちに行ってくれ。

俺は何も聞こえない、うん。


「何故、無視するんだ?」


何故って面倒だからだよ。それ以外何がある。

心の中で彼の言葉に答える。


「………」



黙り込んじゃったよ!なんか悪いことした気分に…。


俺は、ハァ…と大きく溜め息をつく。