休み時間には
必ず行く場所。

そこは屋上。

よく圭と来てた
思い出の場所。

美夏もそれが分かってて
屋上行くって言うと
心配そうに見ながら
笑って

「いってらっ」

って言ってくれる。


美夏には
心配されちゃってるよなぁ…

はぁ。

この場所で
寝っころがると
大きな空と
一体化した気分になる。

目を閉じると
圭の顔が浮かぶ。

いつもまでも
引きずっちゃいけないのは
わかってる。

だから
普段は忘れる代わりに
休み時間はここに来る。

圭が大好きだった
キラキラ星の歌。

圭が私を見ながら
いつも口笛で吹いていた
キラキラ星。

懐かしいな…

涙が溢れて止まらない。

ガチャ


ドアが開く音がした。