キラキラ星


圭が優しく微笑んだ。

「もう俺のことは
気にするな。
俺はお前のことを
いつも見てる。」

「え…」

「美夏ちゃんと笑ってる時、
ケーキを幸せそうに食べる時
…そして…
屋上で泣いてる時…」

「…。」

圭が私の
頭をなでてくれながら
こう続けた。

「俺のことで
苦しんで欲しくない。
お前にもう
俺は必要ない。」

圭が悲しそうに
顔を歪めながら
抱きしめてくれた。




「優穂ー?
おーい?」





何処からか声が聞こえる。

圭が私に
ニコッとした。

「もういけよ…
お前を必要としてる奴がいる。」


「待ってっ‼
私だって圭が必要なのっ‼
また…また会えるよねっ⁉」


「…いつか…な。」