「大丈夫…
1時間目は
保健室行くから。
先生に言っといて。」
「あぁ…」
嶺くんの力が抜けて
私の腕を離した。
私は全力で走って
保健室に向かった。
嶺ver・*
くっそ。
俺って最悪すぎる。
無神経だし
何より
しつこくしちゃったよな…
俺は分かってる。
何で橋本が
泣いていたかを…
この前、
放課後練の時に
あいつが屋上で
ボーッとしてるのを
見たんだ。
もちろん
あいつの名前は知ってた。
響太の
好きな奴ぐらいは
覚えられる。
でも不思議に思って
響太に聞いた。
あいつの彼氏が
死んだということ。
あれから
普段は平気そうにしてるのに
でも1人になると
普段の面影がなくなるって…
