気絶した三人も目を覚まし、遅ればせながら授業が再開される。

「プールの中とはいえ、水分補給はしっかりしろよ。脱水症状だ熱中症だと言われたら敵わん」

突き放した物言いながら、生徒達を気遣う翡翠。

「カキ氷でよかったら、飲み物代わりにご準備しますからねぇ」

雪菜がプールサイドから皆に声をかける。

そろそろ太陽も真上に昇り始め、気温は高くなっている。

プール開きに相応しい夏本番だ。