天神学園高等部の奇怪な面々25

さて、割と長い間プールの中に入っていたせいで体が冷えてきた。

「おい貴様ら、一旦プールから上がれ。風邪でも引かれて監督責任を問われては面倒だからな」

横柄な物言いの翡翠の指示で、生徒達はプールサイドへと上がる。

「でも泳げなくても、この季節のプールはやっぱり気持ちいいですね」

大きめのスポーツタオルで濡れた金髪を拭く七星。

「同じスポーツでも、汗だくになってベタベタしないのがいいよな」

とか言いつつ、十牙は寧ろ柿ピーにベタベタ。

「柿ピーお友達できてよかったねぇ、よかったねぇ…」

食いしん坊娘が緩々と微笑む。