天神学園高等部の奇怪な面々25

「なっ、何よ!けしからん娘の癖に!沈めるわよっ?」

「照れなくてもいいじゃないですかぁ、吐血博士先輩と仲がいいんでしょう?仲良き事は素晴らしきかな、じゃないですか」

尻を掴まれた仕返しか、カリナを囃し立てる七星。

「そういうアンタだって箱先生とはどうなのよっ?何であんな血相変えて箱先生がアンタの事助けに来る訳っ?」

「な゛…」

今度は七星が赤面する番だ。

「知りませんよ!勝手に箱先生が飛び込んできたんですっ!」

「あっらぁ?命の恩人に対して、その言い方はないんじゃなぁい?」

ニヤニヤ笑うカリナ。

「いっその事、熱いベーゼとやらで人工呼吸してもらえばよかったのにぃ?」

「ちっ、違う違う!そんなんじゃなぁあぁあいっ!」

キャイキャイ騒ぐ二人を見ながら。

「暑いですねぇ…」

「もう夏ですねぇ…」

雪菜とネレイスが頬を緩ませた。