「安曇野会長!
アゲハって呼ぶの、止めてくれませんか?
私には、蝶野 紫音って名前がちゃんとあります」
「だってー、
紫の蝶ってきたら、なーんかアゲハが頭に」
「アゲハチョウは、紫じゃないですよ。
黄色ですけど」
「まぁ、なんとなくね。
アゲハちゃん♪」
「先輩、いい加減に……」
蝶野 紫音は、安曇野の持っているトランプを取り上げる。
「あぁー!!!
紫音ちゃん、トランプ返して!!!」
「今さら、名前でよんでも返しません。
没収です」
「…んじゃあ、もうアゲハちゃんって呼んじゃお」
「さーて、なっちゃん先輩もいつまで拗ねてるんですか。
仕事しますよ」
「僕の…全財産が…」
小竹は、まだブツブツ言っている。
アゲハは、安曇野のせいだ!!とでも言うように安曇野を睨み付ける。
「ま、しょーがねぇな。
んで、どっちの仕事?」
「裏の仕事、来てますよ」
「裏の仕事??
次はだーれ??」
小竹は素早く起き上がり、アゲハが持っているプリントを奪う。
生徒会の裏の仕事…
それは、クロネコである。