榊がひかると別れた理由。 俺と結婚しても、それでもなお、りおを思い切れない。 それが理由だった。 「榊、おまえは間違ってる。おまえはひかると別れた理由をりおに伝えるべきだった」 離れた場所から見ていた俺はそっと呟いた。 ―――榊、おまえは伝えるべきだった。 おまえの思いを。 隠していたその思いを。 ―――榊。 おまえはこのままりおの気持ちもひかるの想いも置き去りにしてしまうのか。 それでいいのか? 榊が苦悩に沈む中、俺は動けずにいた。