「若、桐花さんと桃花さんが戻ってきました」
榊が軽い足取りで歩いてきた。
その後ろにはふたりの姿が。
「桐花さん!桃花さん!」
無事だったのね、よかった。
会場内に入ってきたふたりの元気な姿にりおが素直に喜んだ。
ふたりに手を広げふたりもりおを抱き締めた。
「証拠ならこれよ」
その手には小さな巾着袋が握られていた。
「桐花さん、これは?」
「モリウチがホケンって言ってたの」
「開けてもいい?」
「イイワよ」
シャク。
開けると箱に入った写真数枚と紙切れ。
「奏さん、これ」
りおが差し出し手に取ると写ってたのはやはりふたりの密談の写真だ。
隠し撮りされたのか狩野はカメラを気にした素振りもなかった。
紙切れだと思ったものは誓約書のコピーだ。



