バキボキ
バキボキ
骨の砕ける音がして猛獣が咆哮を上げた。
「うあああぁっ!」
螺曲がった腕がぶらんと垂れ下がり、その腕を体に抱えてのたうち回る。
「森内、自業自得だな」
榊が冷ややかな瞳で直接手を下すのを憎々しい思いで眺めた。
「榊は普段は冷静だが、何かがあると誰よりも残酷になれるからな」
りおを公衆の面前で傷つけたことが榊のてっぺんに火を注いだ。
氷のような冷たい眼差しに周りにいた誰もが俺と榊に声を掛けられない。
「森内を向こうに連れていけ」
転げ回り床を這う森内を顎で差す。
「てめえの処分は後だ」
極刑は免れない。
裏の世界ではもう生きていけない。
親父が慈悲をかけたとしても、周りに潰され結局は辿る道はひとつだ。



