「りお!若を信じろっ!!」
仁が切なげに声をあげる中、
親父の傍にいた榊がすっと横から出て、
「あなたの目指したのは自分で天下を取ることでしょう?」
榊が森内そばにしゃがみこんで髪を掴み上げ顔を上向かせた。
「大神の実権を握ろうとして娘を若にけしかけといて、りおさんが現れ失敗したからと言って今度は同情を引いて助かろうとするんですか?」
「ば、違っう」
「汚いやり方はわたしは好きではありません」
ぐっ
森内の顔を絨毯に何度も打ち付けて何度目かで鼻血を吹き出した森内をじっと見つめた。
「若を侮辱するのは許しません」
「…榊さん」
りおが見守る中、冷めた声音で告げ、何度も猛獣を打ち付けて潰す。
「榊、そのくらいにしておけ」
親父が榊に命じると、榊は最後の仕上げにと森内の腕を靴で踏みつけ踵で捻り上げた。



