『誰も悲しませたりしないで』 ビクッ ひとりの女が肩を震わせた。 『桃花、』 『……ワカッテルワよ』 『桃花、もうイイジャナイ』 『ワカッテルワ』 すっ、 りおのこめかみに突き付けられていた重い塊が頭から離れ、安全装置がかけられテーブルの上に置かれた。 仁の腕を掴んでた指が痙攣して震えた。 「……、」 もう心臓が壊れてる。