頭をさげる。 「大神さん、顔を上げてください」 りおの母親が冷めたお茶を下げ新しいお茶を煎れてくれ顔を上げさせた。 「母さん、ボールペン持ってきてくれないか」 溢れた涙を拭き渡されたボールペンで婚姻届けに記入した。 「娘のりおを―――頼みます」