折り畳まれた一枚の薄い用紙を胸ポケットから取り出した。 「……これ、は」 「見ての通り、婚姻届けだ」 もうすでに俺のサインは入れてある。 「未成年のりおに両親の承諾が必要だ」 「大神さん、」 「……これから先、華やかな世界と、大神が背負っている闇の世界の間で、何度も泣かせるかもしれない。だが、離れたくない」 「……大神さん」 正直な気持ちだ。 りおが何があってもついて行くと誓ってくれたあの時から気持ちは決まってる。 「俺にりおをくれ」