「わあ!きれい!」
厚着をして帽子を被ったりおがはしゃぐ。
白糸の滝の前ではもうもうと上がる水煙を浴び、湖を見渡せる展望台からの眺めには歓声を上げた。
「りおさん、すっかり元気ですね」
「ああ」
「よかったです。明日は市内観光できそうですね」
遊覧船に乗り込むと、りおが来てよかったと満面の笑みを浮かべた。
そうして遊びを満喫して椿館に戻ってくると、ニコニコ顔をしたりおがみんなへの土産を送る荷物の中に積めていた。
「みんな喜んでくれるかな?」
「いったい何を選んだんだ?」
「え、と。なまこの携帯ストラップに、なまこTシャツでしょ。焼き肉のタレは別便で送ってもらえるように頼んだし」
「なんじゃそりゃ?」
なまこってなんだ?
それが土産になるのか?



