首のキスマークを絆創膏で隠すと更に目立つというのをりおはわかってない。
まあ、その方が俺にはいい。
虫がつく心配がないからな。
「俺は謝らないからな」
「………」
「おまえは俺のものだって知らしめるに丁度いい」
「………」
絆創膏を首に貼り頬を赤くして睨むがまるで怖くない。
そのお陰かそれからはりおに声を掛ける男はいない。
「若、若はやりすぎです」
毅が観光スポットの湖へ出かける用意を整えて俺にため息をついた。
「さあ、りおさん、若に構ってないで遊覧船に乗りに行きましょう」
「そうね。うん。行こう!」
ちょっとだけ舌を出してアッカンベーをしたが、バックを肩に掛けると俺の横に並んだ。
「ご、ごめんなさい」
「?」
「奏さんが心配してくれてるのわかってるの」
―――ありがとう
そう言って、
寄り添うりおがそっと俺の手を握った。
ありがとう
それだけでどうでも良くなった。



