「何か気になることでもあるのか?」
「ないよ?どうして?」
「いや、ないならいい。」
暗くなっていく中、りおの体を抱き締めて思う。
やはり何かを隠しているんじゃないかと。
だけど、聞けない。
「クシュン」
「風邪ぶり返してもダメだから戻るぞ!」
腕の中で小さくくしゃみをしたりおをそのまま横抱きにして立ち上がった。
「奏さん、わたし歩けるから」
「誰も見てないんだし黙ってろ」
慌てるりおのくちびるを無理やりに塞ぐ。
りおが俺の羽織にぎゅっとしがみついた。
「……ん、」
「まだだ」
「だ、め」
「誰も見てない」
噛みつくようなキスをして痕が消えていない首筋に新たな痕をまたつける。
ぎゅうっ
誰も見ていないと甘えてくるりおを抱き締める。



