りおひとり。
薄暗くなった中にひとりぽつんと取り残されていた。
「りお」
そっと近寄り声を掛けたが何かを考え事してるのか、声を掛けたことにも気づかない。
「りお」
りおの隣に腰を下ろしてやっとりおが気づいて目を丸くした。
「あれ?いない」
「誰がだ?」
「一緒に夕日が沈むのを見てた人」
「………」
夕日が沈んでから時間がかなり過ぎている。
たぶん、考え事してたりおに部屋に戻ろうと声を掛けただろうが、りおがこの調子じゃ、一緒に夕日が沈むのを見たヤツも諦めて戻っただろう。
容易に想像できた。
「りお、体が冷えてるな」
「え?」
露天風呂に屋根が掛かったような造りで風避けもあるが今の時期は長くいると寒い。
「ほら、冷たいぞ」
「……奏さん」
肩を引き寄せて頬に触れた。
艶のある頬が冷たい。



