「俺が脱がせるのか?」
「他に誰が?まあ俺でも構わないが、」
「…いや、俺がやる」
他の男になぜか触らせたくなかった。
「悪いな。そういうことだから制服は脱がせる。動かすと痛むかもしれねえが少し我慢してくれ」
抱き抱えていた小さな体をそっと診察室の寝台に下ろした。
「い、たっ」
彼女が呻いて肩を震わせる。
ハンカチで縛った先から。制服の破れた隙間から。
床にポタリポタリと赤いものが落ちた。
「、」
目元を歪めて痛みを我慢する姿にまたドクンと心臓が跳ねた。
今までに感じたことがない痛みで落ち着かない。
腕の中にいた彼女の温もりがまだ残っている。
髪の香りが残ってる。
服を脱がせようとした指が、彼女に触れようとした指が震えた。
ほんの少し右腕を持ち上げる。
「、い、たっ」
歯を食いしばって我慢する。
力を入れないように脱がそうとしたが、それでも彼女が苦しげに呻いた。



