バンバン! 続けて数発の銃声。 重い扉の向こうから乾いた音が聞こえた。 そして微かな悲鳴と怒号。 何があった? 丸井とりおの妹か? 焦りは額に伝う汗となる。 ドアの鍵を撃ち抜くため脇に吊っていたハジキを掴み出そうとして。 ガチャリ カチッ 突然目の前のドアが開いた。 ―――なっ!? 目の前には服を緋色に染めたりおが。 榊と共に立っていた。 .