『若恋』若恋編




自由を奪い、強引な口づけをする。

息ができないほど強く抱き締めて離さない。

震える肩を包み、その白い肌にそっと触れる。





「誰にも……渡さない」



「……そう、さん」




組み強いて、頬に口づけを落とす。

額に、瞼に、くちびるに―――

誰の痕もついていない胸に―――




「……そう、さん」




掠れて小さな声が震えて俺の名を呼んだ。



「りお、」





「……そう、さん…」