『若恋』若恋編






「りお」



名を呼べば切なさは倍になる。

誰にも渡さない。誰にも譲れない。たとえこのままりおを奪い、魂まで手に入れることができなくなっても。渡さない。

駕籠の中の鳥にしてしまって恨まれてもいい。

その瞳が俺だけを映してたらいい。


閉じ込めて恨まれても甘んじて受ける。






俺はおまえを手放さない!