『若恋』若恋編





「りおはその男と付き合うのか?」


壁に追い詰めて両腕の囲いの中に閉じ込めた。


「りお、どうなんだ?」



「―――!!!」



答えずにいたりおの首筋に噛みついた。

ビクッと反応して小刻みに震える。



「りお、答えろ」


髪を掻き上げて何度も何度も首にくちびるを落とした。


「や、め」

胸を押してりおが拒み、細い肩が震える。




「―――俺のものなのに」




その黒曜石の瞳があいつを見るのか。
俺じゃなく、あいつを。

りおは俺のものなのに。




両手を掴み上げ壁に縫い留め強引なキスをした。


「んっ、そう、んんっ!」


りおがギュッと目を閉じる。




何度も繰り返しキスをして、

力が抜けてぐったりとしたりおを抱き抱えて、奥の部屋へと運んだ。