『若恋』若恋編





咄嗟に飛び出してきた彼女の姿が鮮明に記憶の中に浮かび上がる。


結った長い髪を靡かせて、

銃を構えたゴツい男たちの前に躊躇なく飛び出してきた。




両手をいっぱいに広げて、
俺を庇い、

そして


撃たれた―――






―――響く銃声