いつもどうり、
4人でお弁当を食べていた日のこと。
あたしにとっては…少し重要だった。

この前りかこと話した時、

「朱里と柚にも…『その人』の事、話したら?大切な友達でしょ?あたしは、4人の仲に、秘密が無いようにしたいと思う。」

そう、りかこに言われた。

それもそうだと思った。でも…

「あたしも、秘密は無いほうがいいと思ってる。でも、不安だよ。もう高3になるんだよ?小学生の頃に一目惚れした人、しかも、それから1度も逢ってない。これから逢えるかも分からない。そんな人をまだ本気でスキだって…言いずらいし、ホント不安…」

「勇気出してッ言ってみたらーッ…案外大丈夫だと思うんだけど★」


というわけで、今日2人に話すって決めたの。だから…少しだけ重要な時間。

「ちょっと…報告したい事があるんだけど!ィイ?」

そう言ったのは…柚ッ!あたしは、状況が読めないままうなずく。

「なんとぉ…柚に彼氏が出来ましたぁッ♪」

隣で、朱里も嬉しそうに笑ってる。
朱里は、先に柚に聞いていたらしい。

「ぁッ・・・あたしも、話あるッ」

あたしは、あの人の事を、
すみからすみまで。全部話した。
どんな反応をされるか。不安だった…