あたしの中でなにかが崩れ落ちた。

『誰や?』

「…。」

なんでなんにも言うてくれへんの?
そんなにだいじな人なん?

『山本のアホ!!!』

あたしわスタコラ1人で歩きだした。

「ちょっ神田待てや。」

『放してよ。もうあんたなんか知らん。』

「誤解やて。」

『あたしの知らん女の人としゃべってもかまわへん。でもな?あたし心配して山本のこと探しにいったん知ってる?』

「えっ?」

『山本わ知らんけど、10分待っても来ないから…。』

「神田…。」

『せやのに…。あんたはのんきに笑ろて、しゃべってたやん。』

『自販機なんてすぐそこやったはず。彼女10分ほったらかしで?ほかの女の人としゃべってた?しかもあたしといるときより笑ってた?』

「ちょっ。怖い。落ち着け。」

『落ち着いてなんかいられるか!!!このドアホ!!』