ピピピピピ…と機械的な音が響き渡る午前7時。のそのそと手を伸ばし、ボタンを押した。



「んん…」



布団から顔を出すとカーテンから覗く日差しが眩しくて。もう一度布団に入りたいのをこらえ、窓へ近づいた。



空は気持ちいいくらいに晴れ渡っていて自然と笑みが溢れる。



「いい天気だなぁ」



んーっと一つ伸びをして、私は制服を手にとり、袖を通す。



軽く準備をして下に降りると、みんな既に席に着いていた。



「…相変わらずだな、おまえは」



そう言って苦笑いを浮かべるのは幼なじみの西原浩哉。



「…朝、苦手なんだもん」