キキーーー!!!
 
 
 
 
「…はぁ、はぁ…」
 
 
「…ん?拓磨なんで息きれてんの?」
 
 
 
 
「…速すぎんだよ!このバカ兄貴!」
 
 
 
「えっ?笑
拓磨が、速くしてって言ったんだろ?」
 
 
「言ったけど…限度っていうものがあるだろ…。」
 
 
 
今は…8時20分。
 
準備とかで、結局家出たのが8時5分だったから、普段なら45分かかる道が15分で着くなんて…。
 
 
 
「…まあ、いいや。ありがとな、兄貴。おかげで、遅刻しないですんだから。」
 
 
「あぁ。そういえば、帰り何時くらい?迎えにきてやるよ。」
 
 
 
「あ、えっと、4時30分くらいだと思うけど…わざわざ迎えに来てくれなくてもいいよ。」
 
 
 
「いや、なるべく早く話したいから。
じゃ、4時30分に迎えに来るから。」
 
 
「あぁ、わかった。じゃあ、行ってきます。」
 
 
 
「ちゃんと、勉強して来いよ?」
 
 
「わかってるよ。」