今日の学校…怖い、入るの。
ガラッ…。
皆の視線が集まる。
机には手紙が入っていた。
恐る恐る見る。
"放課後、体育館倉庫に来い。”
嫌な予感。


キーンコーンカーンコーン…
終わった…。
どうしよ、でも行かなきゃ。
ゆっくり、体育館倉庫に向かう。
その時。
携帯が鳴った。
画面には和也さんの文字。
メールを開く。
“なんかあったらいつでも来いよ。大丈夫だから”
その言葉で勇気をもらい、倉庫に入る。
ギィー…ゴト。
「やれ!」
リーダーの美香の声。
その瞬間、口に何かを当てられ、視界がくすんだ。


「う……」
眼を開ける。
そこは体育館倉庫とは違う、もっと大きな倉庫だった。
ギリ…。
手を動かそうとするが動かない。
手は両手が上で結ばれている。
足は自由だけど何もできない。
「起きた?」
ビクッ!
聞き覚えのある声。
あの時の男だ。
男は少しずつ近づいてくる。
「やっ!来ないで!」
必死で声を絞り出す。
「今日は、俺だけじゃないんだよね」
その声で気がついた。
男の後ろには、大勢の人影がある。
「嫌!」
怖い、今日は何をされるのかわからない。
「お願いやめてください!!」
誰も話を聞いてくれるはずがかなった。