「翔……なんでだよ?勝手に辞めたのはあいつだろ?なんで翔が…」
健太が近くにあった椅子を蹴飛ばして言った。
今だ俺の手の震えは止まらなくて…だんだん怖くなっていく。
その時。
ぎゅっ…。
正樹が俺の手を包んだ。
「正樹…俺辞めた方が…」
「何言ってんだよ!翔にもファンはいる。翔のおかげで笑顔をもらっている人もいる。…大丈夫、受け入れられる時は来るから。」
正樹の力強い、だけど優しい声が胸にしみる。
「それに……和夢ちゃん…」
「和音が?どうした!?」
正樹の言葉に反応する。
「いじめられてるんだよ?」
!!!!!!!!!
「なんで…」
そこまで言ったところで、思い当たるふしがある事に気づいた。
「ま、まさか…」
恐る恐る聞く。
「そのまさかだよ、」
「なんでそんな事を知ってるの?」
慎吾が入ってくる。
「前に、和夢ちゃんが行ってる学校の辺りを散歩してたんだ…」
「~♪~♪」
鼻歌を歌いながら道を歩く。
その時。
「痛い!やめてください!」
聞き覚えのある声。
「和夢ちゃん?」
俺はその声がする方に耳を傾けた。
「ん?なんだって?…いいんだあんたの兄さん売りさばいても。」
し、翔のこと?
考える前に俺は走り出していた。
「大丈夫?」
女の子達は逃げて行き、そこには傷だらけの和夢ちゃんがいた。
和夢ちゃんは、びっくりしているようだった。
「なんで…」
そこまで言ったところで何かを思い出したように。
「お願い!翔達には、言わないで!!」
こんな必死な姿、初めて見た。
「なんで?…」
「翔には笑ってて欲しいから、辛くても翔が笑っていればいいの!」
「……わかった。」
少し考え、言った。
「そう言うこと。」
正樹が話を締めくくる。
もしも正樹の話が本当だったら…。
「う、売りさばくって…?」
雅人が恐る恐る声を挟んだ。
「わからない……だから…翔は笑ってなきゃ、和夢ちゃんの頑張って来たことがすべて無駄になるんだよ?」
和夢が…。
健太が近くにあった椅子を蹴飛ばして言った。
今だ俺の手の震えは止まらなくて…だんだん怖くなっていく。
その時。
ぎゅっ…。
正樹が俺の手を包んだ。
「正樹…俺辞めた方が…」
「何言ってんだよ!翔にもファンはいる。翔のおかげで笑顔をもらっている人もいる。…大丈夫、受け入れられる時は来るから。」
正樹の力強い、だけど優しい声が胸にしみる。
「それに……和夢ちゃん…」
「和音が?どうした!?」
正樹の言葉に反応する。
「いじめられてるんだよ?」
!!!!!!!!!
「なんで…」
そこまで言ったところで、思い当たるふしがある事に気づいた。
「ま、まさか…」
恐る恐る聞く。
「そのまさかだよ、」
「なんでそんな事を知ってるの?」
慎吾が入ってくる。
「前に、和夢ちゃんが行ってる学校の辺りを散歩してたんだ…」
「~♪~♪」
鼻歌を歌いながら道を歩く。
その時。
「痛い!やめてください!」
聞き覚えのある声。
「和夢ちゃん?」
俺はその声がする方に耳を傾けた。
「ん?なんだって?…いいんだあんたの兄さん売りさばいても。」
し、翔のこと?
考える前に俺は走り出していた。
「大丈夫?」
女の子達は逃げて行き、そこには傷だらけの和夢ちゃんがいた。
和夢ちゃんは、びっくりしているようだった。
「なんで…」
そこまで言ったところで何かを思い出したように。
「お願い!翔達には、言わないで!!」
こんな必死な姿、初めて見た。
「なんで?…」
「翔には笑ってて欲しいから、辛くても翔が笑っていればいいの!」
「……わかった。」
少し考え、言った。
「そう言うこと。」
正樹が話を締めくくる。
もしも正樹の話が本当だったら…。
「う、売りさばくって…?」
雅人が恐る恐る声を挟んだ。
「わからない……だから…翔は笑ってなきゃ、和夢ちゃんの頑張って来たことがすべて無駄になるんだよ?」
和夢が…。


