PERFECT 力強い見方

「あ……」
どこから話せばいいかわからない。
迷惑は、かけられない。
「…ごめんな…つい。…名前。いえる?両親か兄弟の名前でも…わかんねぇけど。しってるかも」
「…亀澤和夢です。母は……」
そこまで言ったところで、言葉につまる。
「ん?」
「兄は、亀澤翔。です」
両親のことを言うのは、やめた。