「あのさ、まず大勢で女の子を襲ってるってとこから問題だよ?」
優作さんが、男達を私から追い払うように言う。
その間に和也さんが縄を解いてくれた。
バタン…
立つこともできなくて、床に倒れこむ。
フワッ…
「これ、かぶってろ…」
和也さんのパーカーが、フワッっと私を包み込む。
それだけで安心する。
「恭平、和夢のことよろしく。」
そう言って勇作さんのところへ走って行った。
「わかった。いこ?」
恭平さんが私を出口に誘導する。
「和也さん達は???」
「和也達なら大丈夫。いこ?」
「うん」
恭平さんに視線を戻したとき。
フワ…
あれ?
視界が歪み力が入らなくなった。