「それにしても、なんか中途半端だよね~」
と、私の隣の席に座って、手の爪をいじりながら凛子がボソリと呟いた。
「あ~……うん、確かに。夏休み明けとかなら解るけど」
「だよねぇ。ま、余りがいなくなったからいいけど」
凛子は爪をいじるのをやめて、机に両肘をつき、手を組んでその上に顎を乗せた。
凛子の言う通り、私のクラスは人数が奇数のため、
1人だけ余ってしまい隣の席がいない。
しかも、隣は必ず異性じゃないといけないため、女子の方が多い私のクラスは自然と女子が余ってしまう。
「絶対1人になるのはやだもんね~」
と、白い歯を見せて笑った。
キーンコーン……。
